イースターには、カラフルな彩色をした卵を飾る習慣がありますが、なぜ卵がイースターのシンボルとなっているのでしょうか。
イースターとは

イースターとは
イースターとは、イエス・キリストの復活を祝う日とされ、キリスト教圏では、この日をクリスマスと同じように盛大にお祝いします。「復活祭」「イースター」などと呼ばれています。
イースターは毎年日時が変わる移動祝祭日で、春分の日の後、最初の満月の次の日曜日と定められています。早くて3月22日、遅くて4月25日となり、じつに35日もの開きがあります。
もともとイースターはキリスト復活とは関係がなく、北欧の土着の春祭りのことをいいました。春祭りでは、春になって自然の草花などがよみがえることを祝い、野うさぎが春のプレゼントを運んでくれると言い伝えられていました。
この春を祝う春祭りがキリストの復活した日と結び付いて、復活祭とも呼ばれるようになったのです。
イースター島

イースター島のモアイ像
巨大なモアイ像が世界七不思議のひとつに数えられているイースター島は、キャプテン・クックが島を発見した日が復活祭の日だったことから、その名が付いたといいます。
ちなみに、「イースター」の語源は北欧神話に登場する、春の女神エオストレ(Eostre)。春の女神は太陽とともにやってくるため、太陽が昇る東をイースト(East)ともいうのです。
復活祭の由来
イエス・キリストは十字架にかけられて亡くなり、墓に葬られた後、3日目に弟子たちの前に姿を現し、復活したといわれています。
キリストの死については、キリストが人間の罪(人が誰でもが持っている欲望や嫉妬、自分だけがいい思いをしたいというわがまま)を背負い、それらの「罪」を洗い流すため、身代わりになって昇天したと解釈されているようです。
人は生まれながらに罪を背負っていること、キリストが身代わりとなって昇天したこと、そして、そのことへの感謝を忘れてはいけないことを諭すため、私たちの前に永遠の愛となって現れたのだと、復活祭を祝う人々は考えているようです。
日曜日の由来
キリスト教では昔、土曜日を休息の日としていました。しかし、キリストが処刑された日が金曜日で、復活した日が日曜日となり、復活祭の日曜日に教会に集まるようになったため、日曜日が休日になったといわれています。
イースターとイースターエッグ

イースターエッグ
イースターには、イースターエッグといって、殻にカラフルな彩色をした卵が飾られる習慣があります。
卵は命を生みだすもののシンボルとして、復活祭には欠かせないものとなりました。中世ごろまでは、恋人同士で交換するなどしていたようです。
今では、イースターエッグやお菓子を詰めたバスケット「イースターバスケット」を子どもたちに配ったり、プレゼントし合ったりしています。
西洋ではニワトリは王侯貴族しか飼えない貴重な鳥だったため、富の象徴でもありました。宝石をちりばめたイースターエッグが、続々作られた時代もあるようです。
卵に彩色される色で、特に赤はキリストが十字架で流した「血」を表しているといいます。
最近では、卵形をチョコレートで作り、中におもちゃなどのおまけが入っているお菓子が各国でみられます。コレクションマニアがいるほどの人気となっているようです。
イースターを伝えるために
イースターを伝えるためにはどうすればよいのでしょうか。
復活祭の由来は、子どもたちにはまだ少し難しいようです。まずは、イースターにまつわるゲームや食べ物を楽しみ、少し成長してから詳しい話をしてあげるのが、キリスト教圏の大人たちの考え方のようです。
イースターゲーム
エッグレース
卵をスプーンにのせたまま、落とさないように一着を競う遊びです。
エッグロール
殻を割らないようにして坂や丘の上から卵を転がす遊びです。
エッグハント
お菓子の詰まった卵形の箱や卵を大人が庭などに隠し、子どもたちが探します。大人気の遊びです。
復活祭のお菓子

復活祭のお菓子
ニ・ド・パック
フランス・ベルギーのお菓子。「復活祭の鳥の巣」という意味があり、焼いたココナッツをスポンジにはりつけ、鳥の巣に見立てます。羊料理のデザートに食べる、大人のお菓子です。
ホットクロスバンズ
イギリスのお菓子。イースターが近づくと、街中のパン屋に並びます。シナモンとはちみつをたっぷりかけて食べます。クロスは十字架を象徴。マザーグースの歌にも出てくるお菓子です。
羊型ビスケット
フランス・イタリアのお菓子。羊は神に捧げる生けにえということから、羊の形をしたビスケットを焼きます。フランスのアルザス地方に古くから伝わるお菓子です。
キリスト復活劇
十字架にはりつけにされたイエス・キリストは処刑3日後に復活。弟子たちが墓を掘るとそこは空っぽで、没したはずのキリストが弟子たちの前に現れるという伝承劇が、聖堂や学校で上演されます。日本でも、英語劇の定番のひとつとなっています。
まとめ
イースターとは、イエス・キリストの復活を祝う日。
春分の日の後、最初の満月の次の日曜日に行われる。
もともとはキリストの復活とは関係がなく、北欧の土着の春祭りだった。
生命や復活の象徴と考えられている「卵」や、繁栄などを象徴する「うさぎ」がイースターのシンボルとなっている。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!